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  • 2012.05.04 Friday
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ブリキの容器

 2/26(日)花巻のバーンガジャさんの市に出店します。
その準備やら、仕入れやら。
その一部ですが・・・





ブリキの容器。入り子になってます。
釣りをしている人ならすぐわかりますが、これ昭和のビクです。
網口が付いていたのですが、取り外しできるタイプでしたので外しました。
バラ売りします。






タイガーのポット。
形が印象的。






この子は持っていきません。

今日は時間ないのでこの辺で、おわり。

もうすぐ春だと思いたい。

 朝、起きたらドカ雪。暖かく重い雪。日はぽかぽかで気温も+。
もうすぐ春です。そう思いながら、雪かき。

ハットリやクラがエサを食ってる間、庭の待合所でたむろしているものたち。






雀っこ。
いつも十羽ほど待機してます。





ナルミのC&S。こちらも出番待ち。





オイルポット。未使用。待機中。





まんなか・・・ハケを掛けてたハンガーなそうです。店頭用。




あいつの、足。

毛づくろい中。


ハットリの別荘

 おはようございます。

これはぼくの挨拶ではありません。
今朝、ハットリと雀どもに寝ぼけながらエサをやっていると・・・
裏庭にあの方が立っていました。

「エマニエルさん、ですか?」

いつものエイトマンのお面を付けていません。
今度は岩手川の手ぬぐいで頬被りして月光仮面の眼鏡をかけています。

「ご精が出ますな。モンブランさん」
「それほどでも」
「その猫がハットリですか」
「ええ」
「なるほど。これが噂のへこき猫ですか」
「ええ。まあ。嗅いでみますか」
「いや、結構。ところでモンブランさん」
「結構です」
「まだ何も言ってません。・・・しかし猫というものは時代に敏感ですな」
「そうでしょうか。エサには敏感だけど・・・」
「いえいえ。猫は集会が好きなんです。そこで論議しています」
「初耳です」
「猫のこと、何も判っておられませんな。いま話題になっているのは移動式不動産物件です」
「なんですか、それ?」





「猫の別荘です。どうです。実にエレガントです。飼い主が持ち運びます。
 この中にかわいい猫ちゃんを入れて。春には花見。夏には海水浴。秋はきのこ採り。
 この別荘に入れて海や山へ出かけてごらんなさい。ああ、なんと幸福な光景でしょう」
「すいません。ただのカゴですけど」
「ふふふ。あなたにとってはただのカゴかも知れませんが、猫には別荘なのです。
 それも上等な物件です。ワイヤー製でバラの花まで付いています。このバラ、
 まるでバタークリームのケーキに咲いていたものとそっくりです。ああ、うまそう!」
「そうでしょうか・・・」





「ほら、蓋も開きます」
「そりゃ、開くでしょう」
「ほら、もうハットリが入りましたよ。よっぽど気に入ったんですな。しょうがないなぁ。
 置いていくしかないでしょうね・・・」

そして・・・いつものセリフ。

「お買い上げありがとうございます」

グラスの影絵

 金庫1を開けると、枯葉が入っていました。
2を開けると、ヒマワリの種が入っていました。

ふむ。こじゃれたことを・・・ヒマワリの種を撒いて残り少ないわが人生を開花させよとの
メッセージなのでしょうか。
どうもミスターエマニエルのことなので、それだけではなさそうですが。

本日、八戸から帰ってきました。
やっぱり遠いなぁ。疲れた。






グラスの影絵でくつろぎましょう。
鼈甲飴のようです。





どうもアデリアっぽい。こんな感じの脚付きを入手したことがあります。

さて、この辺で今日はおとなしく寝ます。
またエマニエル氏に呼び出されそうな予感がするので、明日に備えます。

ふたつの金庫

 ミスターエマニエルからポストカードが届きました。
意外とマメな人なんですね。封筒を開けると、変てこなカードが出てきました。
よく見ると・・・というか、よく嗅ぐと。

うすく巧みにスライスした、化石化したカマンベールのカードです。
なんだかうすく切ったべらべらの凍み豆腐みたいです。

文面は以下の通りです。

モンブラン様

香り漂うコーヒーをお楽しみのことと思います。
小生も庶民の一助になれてささやかな幸福を感じております。
お会いして感じたことなのですが・・・
貴殿には貯蓄という密かなる至福にとぼしい処があると推察しました。
そこで貴殿の残り少ない将来がより豊かになると思われる品を用意しました。
興味ありませんか。

では、小岩井の柵の辺りでお待ちしております。
                                  エマニエル堂店主拝

・・・勝手な人です。しかし、小岩井の柵の辺りって、どこ?
でも出かけました。貯蓄というぼくには無縁の言葉に魅せられて。





写真は春に撮ったものです。今はまだ雪でどこもまっ白。
柵も白いのでさっぱりわかりません。すると・・・
売店近くでプラカードを持って立っている人がいます。
ベニヤ板に赤い文字で「柵」と書いてます。

「お待ちしてました、モンブランさん」
「どうも。探しましたよ」
「さっそく中へ入りましょう」

二人は売店の奥、カウンターに腰掛けホットミルクを飲みました。
「人生には・・・至福が必要です」哲学者のようなことを呟きます。
つづけてミスターエマニエル曰く、
「あるきっかけがその人の人生を変えることがあるものです・・・」
「どういうことですか」
「まずはご覧ください」
おもむろに風呂敷包みを解きました。





「金庫です」
「見ればわかります」
「もうひとつ・・・」





「金庫2です」
「あの、金庫に1とか2があるんですか」
「むろん。1が表。2が裏になります」
「つまり、使い分ける?」
「その通り。人生にはふたつの金庫が必要です。1は公費。2は私費です。
俗に、裏金とも言いますが・・・」
「そんな・・・ぼくはまっとうな人間です」
「そういう意味ではありません。とかくこの世は1だけで終わってしまう。
 そこで・・・ここだけの話ですが・・・2があると、潜在能力が開花するのです」
「はぁ」
「目の前に自分のためだけの金庫がある。金庫があればお金を入れたくなる。
 これは本能というものです。いかがです?」
「しかし、もともとお金のない者に必要でしょうか」
「モンブランさん!あなたのその不健康な心がいかんのです!これは金庫療法なのですぞ!」
「はい!」・・・思わず返事をしていました。

「お買い上げありがとうございます」





ミスターエマニエルはこの柵のずっと先の方へ帰っていきました。



コーヒー畑でつかまえて

 ひとしずく通りのボロカフェで、ミスターエマニエルと会っています。
窓辺の席で二人はミルクコーヒーを飲んでいます。
カフェ・オレではありません。






こんなカップで。

「あの、エマニエルさん」
「なんでしょう」
「先日、書棚と称された棚ですけど。あれ、下駄箱なそうですよ」
「ああ、言い忘れました。八戸あたりでは下駄箱として使っているようです」
「地方によって異なるのですか」
「それが風土というものです」

・・・なんだかまたうまく言い含められそうです。

「ところでモンブランさん」
「なんですか」
「香り漂うものに興味ありませんか」
「ないと思います」
「異国の香りです。あなたの大好きな・・・」

そう言われると、つい。







すかさずテーブルの上にミスターエマニエルは披露しました。

「コーヒーの看板ですね」
「さにあらず。想像香る看板です。裏にも、キリマンジェロ・ブラジル・コロンビアが
 書かれています。この看板を日替わりでぶら下げるのです」
「それって、楽しいですか」
「失礼ですが、モンブランさん。あなたは日々業務スーパーの一番安いインスタントコーヒーを
 お飲みでいらっしゃる」
「どうして知ってるんですか」
「先日、ご馳走になりました。私はあなたのためを思って本日わざわざこれを持参したのです。
 今日からでも試してごらんなさい。例えば、マンデリン。これを眺めながらインスタントを
 飲むのです。ほろ苦く、かつ甘く、それはそれはうまいのです」

そして・・・「お買い上げありがとうございます」の一声を聞きました。
するとミスターエマニエル。目を閉じて述懐しました。

「私の青春はまさしく、コーヒー畑でつかまえて、でした」
「あの・・・それってライ麦畑ですよね」
「ささいなことです。では・・・」

・・・結局、コーヒー畑でつかまったのは、ぼくです。




少女の麦藁帽子

 また電話がありました。

「お久しぶりです。モンブランさん」
「きのう電話をもらいましたが・・・」
「私には一日が一年のように長いのです」
「しみじみとした声ですね」
「そう。ところでしみじみとした物に興味はありませんか」
「はぁ」
「ご覧になるだけでも結構です」
「しかしそちらの店を知りません」
「私は出張販売が専門です。それも特別会員にしか売りません」
「会員になった覚えはないのですが」
「私が認定しました。光栄なことです」
「はぁ」

・・・すぐに現れました。ミスターエマニエルが。

「ごめんください」
「どうも」
「ステキなお宅ですな。玄関を入るとすぐに裏庭に出る」
「褒めてるんでしょうか」
「さっそくですが・・・」づかづかと上がりこみました。

顔にはセロテープで補修したエイトマンのお面を被っています。
ぼくはスーパージェッターの方が好きなのですが・・・

「これです。しみじみとした物。思い浮かべてごらんなさい。あの遠い夏の日を・・・
 浜辺で戯れる少女たちの歓声。ああ、もう一度あの日に帰りたい。ユーミンも
 歌っています。いいでしょう・・・」





どれ。まあ、かわいいというか・・・





「この麦藁帽子。実ははかなげな少女のものだったのです。
 肺を病んで遠い海辺のサナトリウムで保養していたのですが・・・
 ううう・・・遠い夏の日に亡くなりました。あああ・・・愛しいではありませんか」

大げさに泣くまねをしています。

「モンブランさん。あなたにはこれを引き取る義務がある」
「ないと思いますが・・・」
「いや、あるのです。あなたはその少女の生まれ変わりなのです」
「あの、時代があわないと思いますが」
「ささいなことです。博愛主義でいきましょう。これだけとは言いません。下の戸棚をご覧なさい」

いつ運び込んだのでしょう。





はて?





「これも少女のものです。書棚です。竹久夢二の絵や聖書、そして堀辰雄全集。
 大相撲の番付表などが積んでありました」
「大相撲ですか」
「ささいなことです。・・・おや、気に入りましたね。瞳がはかなげですぞ」
「そうでしょうか」
「お買い上げ、ありがとうございます」

そういい残して、しっかり代金を受け取って帰っていきました。

だから・・・ぼくの財布ははかなげです。







ポーラの鏡

 小岩井の奥。

そこに不思議な店があるというのですが・・・誰も入ったことがありません。
しかし噂は一人歩きするもので、なんでも入り口には、
頭部がぶっとんだブリキの戦闘機がぶら下がっているそうです。

そこはパラダイス雑貨店「エマニエル堂」。誰が名付けたのかもわかりません。
計り知れない量のレトロモダンの品で店は足の踏み場もないそうです。
確かに存在すると人々は信じているのですが、そこには誰も辿りつけない。
カフカの「城」と同じです。

その店の主、ミスターエマニエルはいつもカマンベールを食いながら、
鼻毛を抜いているそうです。変てこな鏡とにらめっこしながら・・・





例えばこんな感じの・・・





どこか中世ヨーロッパ風の、得体の知れない鏡。
どんな顔を映してるんですかね。

実はこれ、ポーラ化粧品の鏡です。

ごくたまに、ミスターエマニエルから電話があります。

「ああ、モンブランさんですか」
「ええ、ケーキ屋ではありませんが、モンブランです」
「実は、化石化したカマンベールがあるんですが、興味ありませんか」
「化石化したカマンベールには興味はありません」
「希少ものです。1ダースあります。秋田のレトロ魔人なら買ってくれると思います」
「そうでしょうか。普通のカマンベールなら買うと思いますが」
「残念です。田舎モダンに通じると思ったのですが・・・」

それきり電話は切れました。変な人です。

ナマズ猫

 いきなりぬっと現れた。






また、こいつ。

わかりますか?どんな状況か。シャッターを押そうとした時いきなり現れ、思わずパシャ。
ナマズのようなハットリです。





この木箱を撮ろうとしてたんです。
他にもいろいろ。
例えばこんなの。





アンバーのプレス小鉢とか。
専用のスタンドがあるんですね。

撮影中・・・






トン足でしょうか・・・






こいつ、寝てました。

牛乳函

 外でも中でも帽子を被っています。寝る時も。
だって寒いんじゃ!

そうです。頭の毛が半分寒い。これをハンサムというそうです。






これも思い出の品です。ぼくの手元にあったのは一日だけ・・・
お気に入りでした。しかし金の力に負けてしまった。

柱とか壁にぶら下げてあったな。手紙とか去年の年賀状が次の正月まで入っていたり。





こちらは牛乳函。

牛乳配達の自転車が毎朝やってくると、カチャカチャ、ビンの擦れる音がしたものです。
普通の古い木箱でしたが、ちょっと遊んでしまった。
真ん中のメダルはどこかの王様の横顔。英国でしょうか。
VICTORYとあります。

その昔、雫石にビクトリー牛乳があったんですよ!
そう言って売ろうかな。


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