秋田には、レトロ魔人。そして岩手には、ミスターエマニエル。
この二人の暗躍は今では社会問題となっています。
両県の貴重な文化遺産がバッタの大群に食い尽くされる草原のように、
不毛の地となるのであります。
特に、かのエマニエル氏。その勢いは留まるところを知りません。
モンブラン記者はこの目をおおう惨状を皆さまにレポート致します。
まず、エマニエル氏より先日電話がありました。
「今日はお出かけですか?モンブランさん」
「いいえ、今日は締め切りに追われ外出しません」
「さようですか。あまり無理をなさらぬように。では、ごきげんよう」
・・・なにか、おかしい。翌日、胸騒ぎがして、あの水沢の店に電話。
「どうも。お変わりありませんか」
「元気よ。そうそう、きのうエマニエルさんが来たわよ」
「えっ!するともう何も残ってないんですか」
「そう。トラック一台分仕入れていったわよ」
「あああああああ!!!!!」
・・・むなしい。・・・はかない。
こんな寂しい食器のように・・・
枯葉よ、散っていくんだね・・・
しょうがない。それでも行ったのさ、水沢に。惨状を見てみようと・・・
「何もありませんね」
「そうね。これなんか残ってるけど・・・」
欠けた壺、首のとれたポーズ人形、カレーの跡が残っている皿・・・
「そんなのいりません!!」
「じゃあ、特別よ」・・・封印されたダンボールを奥から出してくれました。
ふふふ。ミスターエマニエルよ。3/3のお雛様の日、県境の店に買出しに行くそうじゃな。
ふふふ。拙者、もう行ってきたのじゃ。特別に開けてもらって。
古ビンがわんさかあったぞえ。どうする?エマニエル。
ウソだよ〜ん。安心しな。
しかし、レトロ魔人よ。彼の暗躍を止めるのはおぬししかおらん!
拙者は行けないので、なんでも書いてやるぞ。
レトロ魔人よ。3/3・・・県境へGO!!